「祇園祭」といえば、7月1日から31日の一か月に渡り行われる京都の祇園祭が有名ですね。
実は「祇園」と名の付く行事は、京都以外にも全国で行われています。
例えば、「博多祇園山笠」は福岡を代表する祭りの一つです。
京都に「祇園」という地名がありますが、福岡にはどうして「祇園」がつくのか?そもそも祇園祭の「祇園」とはどういう意味なのか?疑問になったので調べてみました。
祇園とは
京都市東山区の付近の地名
祇園社(祗園感神院)現在の八坂神社の略
祇園精舎(祇樹給孤独園)の略
祇園祭の由来
疫病退散を祈願する京都八坂神社の祇園御霊会(ごりょうえ)が始まり。
病気を癒す仏様「薬師如来」の化身で、祇園精舎の守護神・疫病神の牛頭天王を祀っていました。
明治以降は、「神仏分離令」のため、牛頭天王ではなく「素戔嗚尊(スサノオノミコト)」が御祭神となり、祇園御霊会から「祇園祭」へ変わりました。
そして御霊信仰(祗園信仰)が全国に広がり、牛頭天王を祀るところは「祇園社」「天王社」と呼び、そこで行われる祭りは「祇園祭」と呼ばれます。
福岡の博多祇園山笠の「祇園」の由来とは
所説ありますが、疫病除去のため施餓鬼棚に乗って祈祷水をまいたのが始まりとされ、櫛田神社にまつられる素戔嗚尊に対して奉納される神事です。それが災厄除去の祇園信仰と結びついたのですね。
ちなみに、博多祇園山笠の期間、氏子はキュウリを食べることはNGです。
櫛田神社の神紋はボケの花がもとになった「木瓜紋(もっこうもん)」です。これが輪切りにしたキュウリに似ているためです。
全国の祇園祭例:
博多祇園山笠(福岡県)
会津田島祇園祭(福島県)
鎌倉大町祇園祭(神奈川県)
深見祇園祭(長野県)など